目の前が真っ白になった。 大量の雨が額を打ち付け、時折、耳を劈く様な轟音が鳴り響いた。 意識が朦朧とし、視界が霞むが辺り一面は闇。 それも見ず知らずの島。 いや─、 そこが島なのかどうかすらも分からない。 状況を把握するまでに時間を要した。 確かに、自分達はDH学校の修学旅行に参加するべく、 航空機に乗っていたのだ。 しかし、目の前に広がる光景は全くの別世界であった。 乗っていた航空機が墜落した。 認めたくはなかったが、それしか考えられることが無かった。 とにかく、島を歩こう。 きっと、自分以外の学校の生徒が居るはずだ。 足元をふらつかせながら、暗い獣道を歩く。 土砂降りの雨に疲労し、足の感覚がなくなる。 「助けてくれ!」 雷に音が掻き消されながらも、微かに聞こえた声。 体が言うことを利かない中、声が聞こえた方向へと 必死になって走った。 そこには、見掛けない青年がしゃがみ込んでいた。 こちらの存在に気づき、近寄ってくる。 「生存者が居たのか!?」 メガネを掛けた青年との出会いだった。 続く